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LOUD PARK 12 備忘録 その5

 ラウパー12備忘録は今回で終わり。

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 さて、残るは各ステージのトリを3組残すのみ。ビッグロックステージのHELLOWEENと、エクストリームステージのCHILDREN OF BODOMはもろに時間が被ってしまっている。しかし、おれは迷わずエクストリームステージに向かった。これまで2度ばかりチルボドのライヴは観ていたが、まだ「Warheart」を生で聴いたことがなかったからである。昨今のツアーでは1曲目が「Warheart」ということで今回は間違いなく演奏されると確信していた。
 サブアリーナに集まる人・人・人……、メインアリーナにもHELLOWEENを観る人、大トリのSLAYERを観る為に場所を確保している人が大勢いるのに、本当によく集まったものである。サブアリーナで何やら長身の外国人が写真撮影に応じている場面に出くわしたが、DRAGONFORCEのマーク・ハドソンであった。こうして見ると、やはり普通のメタル好きのアンちゃんそのものである。おそらくハーマンたちもいるのかもしれないのだが、何しろラウパーの観客にはハーマンに似ているイケメンがやたら多くて、「ハーマンに似ているけど、違う人だよな」というのに何度も出くわしていた。多分そのうちの1人はハーマン本人だったかもしれない。

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 そして、SEが流れ「Warheart」のイントロが鳴り響く。相変わらずエクストリームステージは音が悪くはっきり言ってショボイ音がPAから出て来ている。演奏の途中でPAにノイズが入って演奏が一瞬聴こえなくなる。しかし、こんなPAでも構うものかとバンドは演奏を止めることなく暴れまくり、フロアーも一気呵成に盛り上がる。小さな体躯のアレキシ・ライホだが、ステージ上ではまるで巨人の如き存在感。やはり、彼も一流のスターだ。「Warheart」を聴けてよかった、と思う間もなく「Hate Me!」の冷たいキーボードのイントロ。それに導かれてくっさいメロディのギターのリフが流れると、一気にボルテージが上がる。おいおい、こりゃあまずいだろ、というようなフロアーの狂乱に巻き込まれ、あれよあれよという間に最前列付近まで流されてきてしまった。そしてアレキシの「Silent N~ight!?」というコールがあり、喉も張り裂けんとばかりに「ボドムナイッ!」とレスポンスを返すと、当然「Silent Night, Bodom Night」が演奏されるわけで、当然客は半狂乱になるわけで。セットリストがネ申過ぎて笑うしかない。目がぶっ飛んだ多数のモッシャーの間をかいくぐって写真を撮ろうとするも、全てピンボケ。もう手ブレ防止機能も全く歯が立たず。そしてサークルピットは際限なく膨れ上がってゆく。「Shovel Knockout」の時にできた超巨大サークルピットを目の当たりにしたアレキシが「Fuckin' Great!こんなファックなサークルピットは今まで観たことねえぜ!しかもファックなことに2つもできてた!とんでもねえぜ!」と何事にもいちいちFuckin'をつける上品なMCをかまし、今度は「Needled~!?」と言うので、仕方なく「トエニーフォーセブンーッ!!」と答えてやるしかなく、超怒級の名曲「Needled 24/7」を叩き込まれては、やはり暴れるしかない。
 そして場を落ち着かせようと、バンドの良心である、キーボードのヤンネ・ウォーマンが「ミナサン、元気デスカ?元気デス」と日本語で勝手に自己完結したMCを披露。会場は温かい笑いにつつまれる。数年前、恵比寿でチルボドを観た後に新宿のロックバーに行ったら、数時間前ライヴに出てたこの人がいたことがあるのだが、ものすごい一般人ヅラしてて、最初ヤンネだと気付かなかった事を思い出した。RUSHの「2112」が流れると、酒を飲む手が止まり音楽にじっと聴き入っていたのが印象的だった。そこですっかり出来上がっていたおれが「RUSH好きなの?」と絡みだしてしまったのは恥じ入るばかり。「Yeah」と答えたヤンネに「RUSH is Canadian Proud!」とか滅茶苦茶なことを言って苦笑いされてしまった。そしておれがSKID ROWの「Wested Time」をリクエストし、その曲が店内に流れると、今度はヤンネが「スキッドロウは最高だね。俺もこの曲好きなんだ」と言ってくれた。結構意外な曲が好きなんだと妙に感心した。ちなみに自分がさっきのライヴを観たということは全然言わなかった気がする。ヤンネも「あ、この人俺のこと知らない酔払い客だ」くらいにしか思わなかったであろう。それくらいヤンネが普通の人過ぎるのである。
 そんなセンチメンタルな思い出に浸りながら「Everytime I die」を聴き終えると、またアレキシが「Follow The~?」とか訊いてきやがるので、仕方なく「リィパーッ!!!」と叫ぶ。当然「Follow The Reaper」が演奏されるわけで、フロアーの連中はトチ狂うわけで、おれもそのビッグウェーブに乗ってしまうわけで。すると、モッシュの中でわちゃこちゃしているとなんだか見覚えのある黄色いシャツの男性が苦しそうな顔をして笑っていた。あっ、と気づいた時には既におれの体はビッグウェーブの上を漂っていたのであった。
CHILDREN OF BODOM「Needled 24/7」


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 強制的に柵の外に出されたおれはそのままサブアリーナを離脱した。これから前に行くのは大変だし、後方はやはり音が悪い。階段を昇ってビッグロックステージ付近に出ると、通路にいるのにとてもクリアーな音でHELLOWEENの演奏が聞こえてくる。やはりPAの差は大きい。演奏されているのは「Future World」だとはっきり分かる。…が、何かモッサい。キーがちょっと低くしてあるせいか、なんだかしまりなく感じる。そのくせ、高音部がひっくり返っていてなんだかなと。仕方ないので、アルティメットステージ側の通路にまわり、出店のブースでトムヤムラーメンを食す。薬味に輪切唐辛子をたっぷり乗せて喰らう。辛いわ酸っぱいわ旨いわ、疲れた体に染込んでゆく。通路に腰を下ろして、飢えた馬のようにトムヤムラーメンを貪り食った後、アルティメットステージ側のスタンドで観戦している友人の隣の席に座る。SLAYERもここでゆっくりと観戦することにする。HELLOWEENが「I Want Out」を演奏しているが、SLAYERを待つアルティメットステージ側のフロアーも既にびっしり埋まっている。それにしても、アンディ・デリスには悪いが、マイケル・キスク時代の曲は歌わないで欲しいという感想しか持てない。しかし、おれはアンディ時代のHELLOWEENも「BETTER THAN RAW」までは好きだし、キスクにはない独特の魅力を持った優れたシンガーだと思っている。だからこそ、キスク時代の曲は歌って欲しくないのだ。それで盛り上がって欲しくないのだ。それでも、「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」1&2の楽曲が演奏されるだけで、会場は大盛り上がり大会になってしまうのであった。アンコールも「KEEPER~」収録の「Dr.Stein」であった。どうにも座り心地の悪い気分で聴いていたが、後日セットリストを見ると、「Power」や「Steel Tormentor」などの、アンディの持ち歌も結構歌われたことを確認。ならばよし。たまたまキーパーの曲だけ聴いてしまう時間帯に来てしまったのが悪かっただけなのだろう。
 HELLOWEEN 「Power」

※この曲が演奏されている時に来ていれば、心置きなく盛り上がれていたかも。アンディにはこういう哀愁のある歌が似合う。

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長丁場のフェスも、あと一組を残すのみ。帝王:SLAYERである。開演前から凄い熱気で、フロアーの方から「スレイヤー!スレイヤー!」と叫ぶ声が聞こえてくる。おお、熱いなー、と思ったら、「スレイヤー!スレイヤー!と叫びながら、仕切り柵を突破して、一直線に前方フロアーになだれ込む一団がいた。恐らく、サブアリーナでチルボドを観終って、尚且つスレイヤーも前方で観てやろうという連中だったのだろう。なんとも欲張りである。

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 そしてSLAYERの登場。スタンド観戦組も一斉に立ち上がった。今回はギタリストのジェフ・ハンネマンが昨年から罹患している壊死性筋膜炎が完治せず(毒蜘蛛に噛まれたのが原因というのが如何にもメタルだ。笑い事ではない重病なのだが)、ベイエリアクランチの代表格であるEXODUSのゲイリー・ホルトが代役である。それにしてもゲイリーが持つ血塗れ模様のギターがかっこいい。こうして見ると、見た目も何となくハンネマンっぽい。以前のような長髪のままだったら、遠目にはわからなかったのではないか。
 それにしても、デイヴ・ロンバードのドラミングは凄い。とにかく生々しい。トリガーを使っていないせいでもあるが、こうまで生々しい音が超高速で繰り出される様は圧巻。これだけ体を駆使していれば、そりゃ、他のメンバーと違って太れないわ、と思った。
 ケリー・キングは相変わらず凶悪。その極端な柄の刺青と相俟って、強烈な存在感を見せ付ける。まさにスラッシュ・メタルのレジェンドである。さすがに、昔のような五寸釘リストバンドは装着していなかったが。
 そして、ごつい見た目ながら、とても爽やかな笑顔を見せるベース&リードヴォーカルのトム・アラヤ。今回も歌っている時のコワモテ振りと、MCのときのニコニコぶりのギャップにやられたファンは多かったであろう。「Do You Wanna D~~ie!"」と振ると客席から「Yeah~~~~!!」と返ってきて、「Oh……、But I Don't Wanna Die(笑)」というオチをつけたり、日本語で「準備はイイかッ!?」と煽ると、客席は盛り上がりつつも何となく笑ってしまったり。「Are You Ready ?」をそのまま日本語にしただけなのに、どうにも可笑しい。日本語でロックをやるのって難しいんだなと、今更ながらに思い知り、それに挑戦し続けた先達の日本人ロックミュージシャンは偉大だったのだなと、改めて思うのであった。
 そして、フロアはもうおかしいなんてもんじゃない。サークルピットがでかすぎて、内側の仕切り柵のせいもあるだろうが、もはや円の形を保っていられないのである。その離散集合する様はまるでアメーバーのようであった。特に大きくなったのはまず「Hell Awaits」が演奏された時。これは、これまで見た中で一番大きいピットだなと思ったが、「Angel Of Death」演奏時にあっさり更新、さらにでかくなった。そして最後の「Raining Blood」ではいうまでもない。なんか、フロアーばかり観てしまい、肝心のSLAYERも観る機会を減らしてしまった気がしないでもないが、非常に楽しめたステージであった。
 SLAYER 「Hell Awaits」

※ラストは若き日のスレイヤー。やってることはこの頃と何ら変わっていないのに、今でも全く古びていない……

 2度目のラウパーはとにかく人の多さに圧倒されたが、時折フロアーで暴れつつも、基本的にのんびりまったり観戦という形になった。本当はもっとフロアーに降りたかったという気持ちもあったが、なんといっても次の日の朝一で帰って仕事(それもこの日はかなり忙しい)という日程だったため、そうせざるを得なかったのである。前日、深酒してしまったというのもあるが……。だが、それで前回とはまた違った観点でこのフェスを楽しめたというのも確かである。
さて、来年のラウパー、そしてそれに先立って開催されるOZZ FESTはどうなるのであろうか?参加できるかどうかは今現在はわからないが、是非とも両方とも参加したいものである。
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