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「LOW IQ, High Energy」 by TOMMY LEE

 「ヘヴィ・メタルはやっている方も聴いている方もIQが低い」
 このような記事が今は亡き「ポップギア」という雑誌に掲載され、物議をかもしたことがあった。当然、へヴィ・メタルの媒体であるBURRN!誌上でこの記事が徹底的に叩かれたのは言うまでもない。この記事を書いたNさんは上智卒のインテリなんだぞ、という反論がなされた時は、折も悪くB!編集部に東大卒の広瀬氏(現在は編集長)が入ってしまっており、学歴によるIQ云々に関しては分が悪い発言となってしまったのであった。だいたい、ポップギアにもポイズンだのマイケル・モンローだの、当時は頭の悪そうな(悪いのではない。あくまでも悪そうな印象があるという共通認識が存在していたということなので、誤解なきよう)メタルにカテゴライズされていた方々が表紙を飾っていたりしたので、メタルも聴くというポップギア読者からも反感を買い、さらにNさんがCHEAP TRICKの追っかけをやっていたというあまり頭のよさそうでない過去があったため、この発言は有耶無耶にされてしまい、御大伊藤政則大権現の「MOTLEY CRUEのトミー・リーが己を評して『Low I.Q, High Energy』という発言をしたが、こういう本質的でシニカルなことが言える人を決して頭が悪いとは思わない」という言葉でこの問題は終息したのであった。
 Nさんが「メタルはIQが低い」とマスメディアで発信してしまったのは非常に悪手であったことは間違いないのだが、彼女がそのように思ってしまったこと自体が果たして不当かと言うと、そうとばかりは言えないのも事実である。いや、何もおれはメタル関係者が全員IQが低いと言いたいわけではない。しかしヘヴィ・メタルという現象そのものや、メタルミュージシャンやファンがメタルを楽しんでいる様を第三者の目で見た場合、「この人たちは頭がイカレているのではないか?」という感想を持つことはある程度仕方がないことなのではないかと思うのである。
 頭の良し悪しを測るために学歴を持ち出すことは、政権交代時の鳥類の名前を持った総理大臣(東京大学卒)のおかげでいささか不都合なことになってしまった感があるが、先述のとおり、Nさんを擁護する側が学歴を持ち出してきたために、メタル雑誌の編集者の学歴を以って返り討ちにすることは有用だったわけである。メタル愛好家の中にも普通の人もいれば、余り頭脳を行使することが得意でない方もいるだろうし、また、かつてこのブログでも紹介したように、SIGHの川嶋さんやDr.MIKANNIBALさん、元・凶音のメンバーの皆様方など、やたらに高学歴なインテリゲンツィアがこの界隈にも少人数ではあるが存在する。確かに、この方々は勉強ができるというだけでなく、実際に非常に頭の良い方々なのであろうことは間違いない。特にミカンニバルさんなどは物理学者という、純粋に頭脳で以って仕事が評価される職業に従事しているのである。そんな彼女でさえ、下世話な雑誌(はっきり言えばペキンパー)に登場するときは、淫語だらけのインタビューの受け答えをし、イロキチガイのようなキャラクターを前面に出している。凶音にしても、彼らの素性を知らない人間が「黄泉メタル(彼らが自称したジャンル名)」「マガネ・アタック(アルバム名)」などという単語を見て「こいつらアホだ」と思ってしまっても、その人を責めるのは如何なものかと思うのである。実際にバカでなくても、バカに見えてしまうのがメタルなのであり、むしろ彼らの多くは積極的にバカになっている感すらあるのである。
 メタルの中でも特にインテリとされているIRON MAIDENのシンガーであるブルース・ディッキンソンなども、メタルを離れているときは旅客機のパイロットを務めたり、旅客機のメンテナンス会社の経営をしていたり、世界的なIT企業の基調講演に講師として出演したり、ディスカヴァリーチャンネルの番組で戦車や電車について解説したりと、八面六臂の活躍をしているが、メタルシンガーになっている時はまるでお猿さんのように振る舞い、とてもインテリには見えないのである。

 かつて、歌手の美輪明宏氏も「ヘビメタなんか聴くと頭が悪くなるわよ」と言っていた。通常時の頭の良し悪しにはそれほど影響しないとは思うが、確かにメタルに接している間は確実にバカになってしまう。「恋は盲目」などという言葉があるように、恋愛をしている人間は傍目で見ると通常の状態では考えられないような行動をとることがあるが、それは脳内でドーパミンという向精神作用のある物質が分泌されているためである。メタル向きの人間にとっては、メタルが引き金となってドーパミンが多く分泌されてしまうのであろう。おそらく、他の音楽を楽しんでいる人も好みの音楽を聴くと同様の状態にはなると思うのだが、とりわけメタルはその作用が強く働いてしまい、異様に頭の悪く見えるような行動を取ってしまうのかもしれない。先述の方々のようなインテリゲンツィア連中はもちろんのこと、それ以外の普通の人も、メタルモードに頭脳が切り替わった途端にバカになることは間違いないのである。そう、インテリだろうと普通の人だろうと、平素から頭の悪い人だろうと、メタルを楽しむ空間に於いては、皆等しくバカになるのであった。

 それを克明に記録したドキュメンタリー映画がある。その名も「HEAVY METAL PARKING LOT」。題名のとおり、へヴィ・メタルのコンサート会場の駐車場の様子を撮影したものであり、そこにいる人たちにインタビューをしているだけの何の変哲もない映像である。製作したのもアメリカの一地方の小さなケーブルテレビの番組を作っていた2人組。しかし、明らかにその瞬間、世界中で最も多くのバカが集結している空間になっていることは疑いようがない。なんといってもそのコンサートが、メタルの神たるJUDAS PRIESTのライヴであり、アメリカにおけるメタル全盛期の1986年の模様なのである。
「HEAVY METAL PARKING LOT」


 イングランドのサッカー場などでも如何にも頭の悪そうな粗野なフーリガンたちが暴動寸前のような興奮状態で喚き散らかしている様が見られるが、それとはまた違った異様に平和でなおかつ異様に頭の悪い様子が見て取れる。
 その中でもとりわけ頭が悪そうで、世界中のこの動画を見た人たちから一番人気なのが、9分頃から登場するゼブラ柄のコスチュームに身をつつんだ若者、通称「ゼブラマン」(哀川翔主演の特撮映画との関連性は不明)と呼ばれている男である。マリファナでも吸っているかのようなトロンとした目付きは他の連中と何ら変わらないが、如何にも善良そうな表情から、さして凄みのある口調というわけではないが、目いっぱいドスを利かせようとした口調でメタルを賛美し、パンクとマドンナをこき下ろすスピーチをしている。
「It sucks shit! Heavy metal rules! All that punk shit sucks! It doesn't belong in this world, it belongs on fuckin' Mars men, what the hell is punk shit? And MADONNA can go to hell as far as I'm concerned, she's a dick」
 もう、拍手喝采ものの途轍もなく頭の悪いスピーチである。パンクを「Punk」ではなく、必ず「Punk shit(2ちゃんなどでいう所の“パン糞"そのまんまである)」と呼んでいるところもポイントが高い。途中でマイクを歯にぶつける間抜けさも彼の人のよさを物語っている。それにしても「この究極に腐れたパン糞の居場所なんかこの地球上のどこにもないから、いっそのこと火星人の仲間になったらどうなんだ?」などという文言が、よくもまぁあの普通ではない精神状態からひねり出せるものだと感心する。それほどまで彼はパンクを憎んでいるのだろう。当時のパンクは日本のジャパコアのような例外を除くと、実際の自分より頭を良く見せようと頑張っていた人が多かったと思う。ロッキングオンなどでも渋谷陽一氏がやたらに「パンクのミュージシャンはさ、頭いい人が多いよ。ジョン・ライドンとかジョー・ストラマーなんかは実際はインテリだからね」などと喧伝していた記憶がある。USパンクでもジェロ・ビアフラなどが政治的なメッセージを出していたため、ミュージシャンのみならず聴き手側のパンクスにもある程度インテリめいた言動して、その暴動めいた行為をあくまでも世の中の不条理、ひいてはそれを作り出した権力者を攻撃するためのものであるという裏づけになるロジックや行動原理を作らなければならないという、一種の強迫観念のようなものがあった。
 一方のメタルといえば、ライヴ会場での暴力的なノリこそはパンクスと似たようなものがあるのだが「サンセットストリップでおねえちゃん引っ掛けて、朝までドライブしようぜ~」みたいな軟派な歌詞か、「地獄の炎に包まれた悪魔がおまえたちを八つ裂きにする」みたいな現実離れした歌詞か、「他のバンドは演(や)るが、マノウォーは殺(や)る!」というわけのわからないものまで、とりあえず「頭悪そう」という共通項を持ったことを歌い、またそのファッションも、パンクのようにファッションカルチャーのメインに食い込むようなことのないキワモノ的なものだったことから、一般人からはともかく、本来は反社会的であればあるほど評価されるべきパンクスにさえメタルは蔑まされることになり、それを一身に受けた当時のメタルファンは、さぞパンクに対して憎悪の炎を燃やしたことであろう。そうした通常の生活で受けた様々なゼブラマンへの抑圧が、この同好の士が集まるコンサート会場の駐車場という舞台、ライヴ開始前の期待感による高揚感と飲酒による酩酊感がない交ぜになったシチュエーションによって、このような言葉を吐き出させしめたのであろう。
MANOWAR 「Kings Of Metal」

※善しにつけ悪しにつけ、メタルそのものを体現しているMANOWAR。「Other bands play, MANOWAR kill!」という歌詞に対し「他のバンドは演(や)るが、マノウォーは殺(や)る!」という名翻訳を思いついたときの翻訳家の達成感は如何ばかりのものだったか計り知れない。


 このゼブラマンのキャラクターを筆頭に、この映画そのものがカルト的な人気を得、このケーブルテレビの番組を録画したテープが海賊盤として出回った。NIRVANAのツアーバスでもヘヴィローテーションで何度も何度も鑑賞され、過酷なロード生活を乗り切ったという。カートとクリスはこのバカなメタルヘッズたちを嘲笑することで心の平安を得、デイヴは愛すべきメタルヘッズたちに共感を覚え楽しんでいたのかもしれない。メタル好きもメタル嫌いも、それぞれ違った立場でこの作品を楽しむことができるわけだ。
 映画関係者の間でも人気を呼び、ダビングにダビングを重ねた粗悪な海賊盤の氾濫に業を煮やしたソフィア・コッポラが製作者に直接連絡を取って、マスターテープからダビングしてもらって、ある程度画質のいいものを手に入れ、その従兄弟のニコラス・ケイジまでこの動画にハマるという状況になり、遂に正式にDVDで商品化されたのがあのコンサート以来15周年(16年目)となった2002年。それにそれから10年を経て日本でもDVDで商品化されるに至った。
 DVDでは15分程度の本編の他、どうでもいいような製作者が作った他の映像も含まれているが、なんといっても15年後のあの駐車場にいた面々を追いかけたドキュメンタリーが面白い。これを見て思ったのが、その後もメタルを好きでい続けた面々の若々しさが印象的であった。一方それほどメタルに熱心でなくなった面々はすっかり落ち着いた姿とは対照的であった。あのゼブラマンの15年後の姿も登場するが、彼がどのようになっていたかはDVDを見てのお楽しみである。また、ロブ・ハルフォードもこの映像についてのコメントを求められており、ロブに会ったらどうしたい?と、あの駐車場で訊かれた女性ファンが「押し倒す!」と答えたことについた訊かれたときの答えがまた最高なので、是非ご覧になっていただきたい。
 
 ……かつて日本でもパンクとメタルを対立させて見世物にしてやろうというテレビ番組を、こともあろうに公共放送局であるところの日本放送協会、すなわちNHKが制作し放映したことがあった。インタビュー映像ではメタル愛好家が論理的に何故メタルを愛しているのかを説明しようとし、一方のパンクスは「とにかく、パンクは来るんだよ。クる!」と直情的にパンクへの愛を表明するなど、先述の「メタルはアホで、パンクは利巧ぶらなければならない」という大前提をいきなり崩されるわけだが、このとき集められたパンクスの多くがジャパコアという日本独特のジャンルの方々であったのが大きい。先述の如く、彼らは「例外」的な存在であり、彼ら自身の手によって既にパンクという壁を取り払っていたため、ゼブラマンたちが経験したであろうパンクとメタルの敵対がここ日本には既に存在していなかったのであった。ジャパコアミュージシャンの中にはG.I.S.Mのランディ内田さんや廣島さんをはじめとした「この人、絶対メタルやってた人でしょ」と如実にわかる人も多くいたことからも明らかである。当然、この番組のためにスタジオに集められた賢明な日本のパンクスとメタラーは、この対決軸を作ろうとしているNHK側の浅はかな考えを見抜き「こんなの意味ないよ」ということで一致し、番組の構成はグダグダなものとなり、司会者であるエコーズの辻仁成氏がバツの悪い思いをし、大体コメンテータのお二方、メタル側として呼ばれた伊藤氏とパンク側として呼ばれた大貫氏がとても仲良しであることはメタラーもパンクスも良く知るところであり、いちいちそんなことで対立させようとするなという結論に達した。まさかこのときパンチ合戦の解説映像が流れた後に「サイコビリーをバカにすんなよ」とご立腹だったRIKIさんのSCAMPと対バンすることになるとは、世の中わからんものである。閑話休題、というわけで日本では「パンクとメタルを対立させるのはおかしい」とパンクスとメタラーの双方が言っていたのだが、海の向こうではゼブラ柄の意匠に身を包んだメタルヘッドが「糞パンクなんか地獄に落ちちまえ!」と怪気炎を吐いていたのであった。この間5年の開きがあったため、もしかしたら番組制作者がゼブラマンのパンクをこき下ろす映像を観てしまったためにこの番組の制作を思いついてしまったのではないだろうか?……ないな。うん。
 いずれにせよ、決してヘヴィ・メタル・パーキング・ロットのような平和と愛に満ち溢れた空間ではなかったが、あのいなたい雰囲気の中、それぞれがそれぞれの好きなものを追求して、くだらない争いをするように載せられるなんてゴメンだという意見を誰に強制されたわけではなく、自らの意思で導き出したメタラーやパンクスたちに幸多からんことを。


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ジューダス・プリーストのコンサートに集まったファン

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※メタル好きメタル嫌いに関わらず、何かを猛烈に「好き」である人ならば、必ず共感できる作品であると信じたい……が、ここまでバカ丸出しだと難しいかも。
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VHSテープが……

 先ほど、いまだ現役のVHSデッキにてビデオを観ようとVHSカセットをセットし再生したところ、「ブチブチブチッガガガガガ…」とデッキから異音が出た。ヤバい!、と思って瞬時にイジェクトボタンを押した。緊張が走る…ウィーン、ガチャッという音とともカセットが吐き出される。どうやら、テープがヘッドに絡まずに済んだ様でひとまず胸を撫で下ろす。しかしこの音は絶対に異変があったと思い、テープの状態を見てみると、思ったとおり、リールに綺麗に巻きついていなかった。
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※一見何の異常も無いように見えるVHSカセットだが、赤線で囲った部分でテープが変な風に巻きついている。

 さて、どうでもいいテープならとっとと廃棄するところだが、これは大事なテープなので廃棄する訳にはいかない。しかし、これに収められた映像を観ることができない状態ならば、これは何の役にも立たない、ただの四角い物体でしかなくなってしまい、結局はゴミとなってしまう。ということは、何とかしてこれを真っ当な状態に戻さなければならないのである。という事で、これを修理する事にした。

 カセットを裏返し、5つあるネジをプラスドライバーで外していく。四隅にあるネジを外し終わり、真ん中のネジにドライバーを当てる。が、ネジとかみ合わない。よくみて見るとネジの頭が+でも-でもない特殊な形状であった。ちょっとイラッとした。
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 しかし、うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!落ち着いて素数を数えながら小さめのマイナスドライバーを差し込んだところ、ネジは回った。ちょっとネジ山をえぐってしまったが、いわゆる「ナメる」事態には至らず、無事、すべてのネジを外す事ができたのであった。
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 ネジを失ったカセットは、いとも容易く「ひらき」の状態となった。開けたときに外れた部品はないか注意深く観察。特にそういった部品欠けはなかった。異常はテープの巻きつきのみと判断し、早速、巻きなおしにかかる。
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※「ひらき」になったカセット。リールの赤線で囲った部分がテープの異常部分。

 巻き直す前に、異常部分が巻きついてるリールのみ、一旦テープを延ばす。患部はテープのスタート部分で、ぐちゃぐちゃになっていたが、幸いちぎれてはいなかった。ちぎれていたら、その周りをはさみで切って、セロテープなどで繋ぎ合わせなければならないが、その手間はかけずに済みそうだ。また、患部がスタート部分ということは、そこは映像や音声が入っていない部分なので、その部分が多少シワになっても、本編映像には影響は無いということである。不幸中の幸いであった。しわになった部分をピンと張り、リールに綺麗に巻きつけ、カセットにセットする。これでさし当たっての異常は無くなったはずである。
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※しわになったテープ。すぐに再生を止めたのでちぎれずに済んだ。それを綺麗に巻きなおしてカセットに収める。

 「ひらき」のカセットを元のように合わせて、ネジ止めする。真ん中の特殊ネジも、なんとかマイナスドライバーで締めなおすことができた。ネジ山の状態を見るにつけ、また同じような事があったら、次はネジ山をナメてしまいそうなので、取り扱いには注意したい。最後にラベルを貼りなおして完成。
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 しかし、本当に直ったかどうかは、再生してみなければわからない。念のためにヘッドクリーナーでデッキのヘッドを掃除してみる。やはりというか、かなりヘッドが汚れていた。埃の溜まったヘッドがテープに干渉して、テープが波打ってしまい、綺麗に巻きつかなかったのだろうか。いずれにせよ、ヘッドクリーニングが終了したので、カセットをデッキに挿し入れる。緊張の一瞬……
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 映った!音声も出ている。何とか修理ができてよかった。こういう事があるから、DVDなりにバックアップを作っておきたいのだが、コピーガードがかかっているので断念。賢明な読者諸兄なら「画像安定装置がなんちゃらかんちゃら…」と言いたいであろうが、それはおれも充分承知である。しかし、この方がかけたコピーガードを破るなんて事はおれにはとても恐ろしくてできないということも、賢明なる諸兄には承知していただけることだろうと思う。
…DVDかBDで再発して欲しいなぁ。できれば音源の方も……

「あしたのジョー2」にて故人を偲ぶ

 1月3日の深夜、CSにて映画「あしたのジョー2」が放映されていた。我々のバンドの中でもすこぶる人気のある作品である。
 それにしても、監督を務めた出崎統氏も、主題歌やカーロス・リベラの吹替えを担当したジョー山中氏も昨年亡くなったばかりである。そして何より、放送の前日に原作者である故・梶原一騎氏の実弟である真樹日佐夫先生が急死された。かような面々の追悼番組的な意味合いをおれ個人の中では勝手に作り上げて鑑賞した。

 前作「あしたのジョー」は放送されなかったが、そこで力石がジョーにアッパーを叩き込むシーンを作画した荒木伸吾氏も昨年亡くなっている。荒木氏逝去のニュースは日本よりもイタリアやフランス、スペインなどで大きく取り上げられたのが印象的であった。
あしたのジョー 第50話「闘いの終り」より

※一瞬時間が止まったかのような空間で汗が十文字に飛び散る描写が強烈

荒木伸吾氏逝去のニュース(イタリア国営放送)


※日本ではその訃報はあまり報じられなかった

 真樹先生の急死は、「漫画家の○○だ○ろう氏の呪いが今になって利いたのか?」などと、漫画ファンの間では話題になっているようだ。○○だ○ろう氏は某空手漫画の執筆に於いて原作者である梶原氏と揉めて、別に連載していたホラー漫画の作中に於いて、梶原氏と真樹先生を貶める言葉を並び替えた呪いの言葉を登場させた。しかし、瞬く間にそれが2人にばれて、拉致監禁されて謝罪をさせられる羽目になったという。梶原一騎といえば「アントニオ猪木監禁事件」が有名であるが、そちらには真樹先生は関わっていないので、念のため。あと、実際に監禁されたのは猪木じゃなくて、新間寿であったというのが真相であったようだ。それにしても、真樹日佐夫先生が特集されている「ペキンパーvol.2」(去年取り上げたものの第2号)リリース直後の訃報であった。ネットでは正式発表前にツイッターで「真樹日佐夫先生急死」との情報が飛び交ったが、これを拡散させたのは、ももいろクローバーZファン関連の方であった。今月、ももクロと真樹先生のトークショーが予定されていたとのことである。ももクロファンであり、真樹先生ファンでもあるロマンポルシェの掟ポルシェ氏も、この訃報に関する情報収集に当たっていた。掟氏の「明日正式発表があります」というツイートで「ああ、亡くなったんだな」と確信。明朝、真樹先生の急死が正式発表された。ももクロと真樹先生のトークショーが実現していたら最高だったのだが、実に悔やまれる。おれはZ無しの6人編成の時が好きだったので、現在はそれほど入れ込んでいないのではあるが・・・やっぱり、青は必要だと思う。
爆裂ブルータルマガジン 「ペキンパー」 第弐号目 広報動画

※ステマ乙。奇しくも真樹先生の死の直前の映像となってしまった。個人的には真樹先生よりも山本竜二氏の方が気になる訳だが。

 数年前、真樹先生のサイトからTシャツを買おうとしたことがある。「梶原兄弟Tシャツ」というやつで、梶原氏と真樹先生がにこやかな表情で2人並んで写っている写真がプリントされたTシャツである。「シグルイ」という漫画で『―笑いという行為は本来攻撃的なものであり 獣が牙を剥く行為が原点である―』という記述があったが、まさに梶原兄弟の笑顔はそれであった。そのような笑顔に魅せられ、思わず購入ボタンをクリックしてしまった後に「本当によろしいんですね?」という念を押すウィンドウが出てきたことで我に返り、なんだか恐ろしくなってTシャツの購入を諦めたことがあった。先述の○○だ○ろう氏拉致監禁事件を思い出し、「真樹先生に個人情報を渡すのはあまり誉められた行為ではないのでは?」と思い直したのである。それにしても破壊力のある絵面であった。以前、CSで「ワールドプロレスリングクラシックス」という番組で、アントニオ猪木&坂口征二vsカール・ゴッチ&ルー・テーズのタッグマッチを鑑賞中、リングサイドがどう見てもアレな組織の構成員の方々がずらりと並んでて、試合よりもそちらの方が気になってしまったことがあった。その中でも一際凶悪なルックスの四角い顔の男がいたのだが、よく見ると梶原一騎だった、などということがあった。この人が日本中の子ども達に夢を与える仕事をしていたのかと思うと、やはり世の中は面白い事だらけだと改めて思わされた。

 「あしたのジョー2」で一番好きなシーンは、対ハリマオ戦の後、楽屋でカーロスとジョーが再会するシーン。カーロスの吹替えをしているジョー山中氏の演技が素晴しく、テレビ版に似せたような演技もまた山中氏の細かい心遣いが見えてくるようだ。テレビ版と全然違うすっとぼけた演技の岸辺シロー氏によるマンモス西の台詞を聞いた後だと尚更である。「ジョー、ユーはベリベリストロングマンね。ミーもベリベリストロングマンよ。左ストレート、右アッパー、ハハハッ楽しいねえ…」と廃人と化したカーロスが、ジョーにヘロへロのパンチを繰り出しながら語りかけるシーンは、本当に胸に来るものがある。そしてなんといっても、真っ白に燃え尽きたあのラストシーンに重なって流れてくる、エンディングでの山中氏の歌声は本当に素晴しい。ラーチカさんなどは何回見ても号泣してしまうそうである。どうしてもケンカや内田裕也関連で取り上げられがちな山中氏であるが、FLOWER TRAVELIN’ BANDは勿論ソロ活動に於いても、そのロケンローなキャラクターのみならず、純粋に歌唱力だけをとっても日本のロック史上でも不世出の名シンガーであったことは間違いない。

 この映画の監督である出崎統氏もまた、日本の映像作家の系譜に於いては革命的な演出をした人である。詳しく書くと膨大になってしまうが、止め絵やら3回繰り返しパンやら光るゲロやら、この人が編み出したものである。ロックギタリストでいえばジミヘンとエディ・ヴァン・ヘイレンを合体させたような凄い人である。「エースをねらえ」や「ベルサイユのばら」の人と言えば、何となくその演出がどんなものかわかるだろうか。

 とにかく、最近死んだ凄い人たちが関わっていた作品であった。
 ジョー山中「青春の終章~Joe Forever」




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高校大パニック

 今日は午前中で大部分の仕事が終わってしまい、雑多な調べものが終わった午後3時ごろ、どれスカパーでも観んべか、とテレビの電源を入れると、ちょうど「麻雀放浪記」が終わったところであった。うわー、ついてないなあとガッカリして番組表を見ると、次の番組名が「高校大パニック」。このあまりにも明快なタイトルに惹かれ、そのままテレビ鑑賞を続行。70年代後半な感じの日本映画が始まった。
 いや、これが面白かった。真面目なんだけど要領が悪く成績が良くない福岡の進学校の高校生が主人公。受験ノイローゼで同級生が自殺するのだが、その生徒を敗残者扱いして通常どおり授業を進めようとする数学教師に反発し、衝動的に教師を殴りつけて学校を飛び出してしまう。そして町をさまよっているところで銃砲店が目に入り、そこからライフルを盗んで逃走、そして学校に舞い戻って、数学教師を射殺。その後校内で人質を取りつつ逃亡を繰り広げるというストーリーである。この逃亡の舞台が学校内で終始しているのがまたよろしい。受験校の高校生の生徒の舞台は、非常に狭い世界に限定されているのだ。
 主人公が教師を射殺する際の叫び声が「数学できんと、何が悪いとや!?殺したるーっ!!」なのだが、この「殺したるーっ!」が宮下あきら原作の漫画『激!極虎一家』に出てくるスーパーヒロイン“枢斬暗屯子”の「犯したるーっ!!」を思い起こさせるものだったが、この映画のほうが先に公開されていたようだ。
 この映画では主人公の高校生が、確たる計画も目的も無く、全て行き当たりばったりで行動する。しかもその全てが稚拙であり、ライフルを盗んだ後それを隠して運ぶ為、神社に立てられた幟を引っ剥がしてそれに包んで持っていくのだが、もう銃身の先や銃床がはみ出てて、「こいつ鉄砲持って歩いとる」と一目瞭然。案の定、ジョギングしている変なオッサンに見付かって通報されるが、主人公は取り敢えず数学教師をぶっ殺してやろうと何の障害にも遭遇せず、教室に辿りつき、教師に向かって発砲。初発は教師の前に立っていた女性との右肩に命中、怯むことなく教壇の方に向かい教師めがけて3発発砲し、教師は即死する。
 主人公は決して自殺した同級生が教師に蔑ろにされたことに対して、正義感を抱いて行動したわけではない。主人公は進学校にいるものの、優等生でもなければ不良でもない、基本的には優しいがおとなしく、そして要領が悪いのである(映画好きの高校生は大概これに当てはまる)。数学が苦手で、日頃から数学教師に叱られており、そのことで劣等感を募らせていたのである。そして似たような境遇の同級生が自殺したことにより己の姿を重ね合わせ、その様に恐怖を抱き、その恐れが教師に対する殺意へと変ったのである。怒りの感情はむしろ恐怖を覆い隠す為、恐怖を忘れる為のダミーのようなものである。
 そこから逃走が始まるのだが、それに対応する警察がまた素晴しい。福岡県警の捜査主任(青木義郎が演じている)が最初から終わりまでクールな姿勢を崩さずに対応に当たるのだが、彼が出す指示がことごとく裏目に出ているのである。主人公が女子トイレに人質を取って立てこもっている時に「突入してそこから一歩も出すな。その間に校内の生徒を避難させろ」という指示を出す。突入した警官が撃たれてしまい、避難の途中で主人公は女子トイレから脱出し、結果的に音楽室が占拠されそこにいた生徒たちが人質にされてしまう。視聴者からすれば「突入するのはみんな避難させ終わってからだろ、このアホが!」と思うわけだが、そこに至っても、捜査主任は至ってクールである。その後全ての行為が裏目に出てしまう。主人公の行動があまりにも無計画で稚拙な為、却って対処しにくくなっているようで、最終的には最悪に極めて近い結果で事件は終わるのだが、最後まで捜査主任はクールにキメて終わるのである。素晴しい。また、制服警官役で出ずっぱりだったのが上田耕一なわけだが、この人はどうしてもVシネの『仁義』にでてくる、関東一円会の会長のイメージが強くて困る。
 教師の描き方も素晴しい。進学校で体面ばかりを気にするという、ある意味お決まりの描写ではあるが、その中にも主人公のことを真摯に考える生活指導の先生(河原崎長一郎が演じている)が出てくる。こういった“進学校の職員でありながら、受験一辺倒の学校の姿勢に疑問を抱く”という教師が1人くらいいるのもまたお決まりではあるのだが。クールな捜査主任の動向を窺った教師たちが直接的には言わないものの「主人公を射殺してしまえばいいのに」というようなことを仄めかすや、生活指導が「彼を殺してしまってもいいというのですか?これはこの学校の受験にばかり力を入れていたことが引き金になったんでしょうが!」と食って掛かる。そして、この生活指導が「現在人質になっている生徒の代わりに人質になる」ことを申し入れる。主人公には自分のことを信頼する気持ちが残ってるはず、俺はお前のことを常日頃気遣ってやっていたではないか、という生活指導の自負は、一発の銃弾によって破壊される。幸い、弾は誰にも当たらなかったのだが、警官が生活指導を逃がそうとする中、生活指導は興奮しながら「勉強が嫌いなら、進学校になんか入るんじゃねえ!お前なんか殺されてしまえ!」と叫び、180度主人公や学校に対する態度を変えてしまうのであった。このあたりの描写が秀逸である。事件が終わった後、茫然自失といった風の校長が教頭に「明日は、普通に授業はできますな」などと言ってしまうのもよい。割とこういった表現はリアルだと思う。おれも震災に遭ったあとは努めて変らぬ日常を送らなくては、と思ったものである。以前ならば校長に共感しなかったかもしれないが、今はこの一般的に言えば「馬鹿なこと」を言っている校長に「あんた、わかるよ」と言ってあげたくなってしまうのだ。
 生活指導が主人公を説得する時に「去年、一緒に酒飲んだよなぁ」と警察の前でとんでもないことを言い出すが、勿論そこは非常事態、こんな瑣末なことをイチイチ問題にするわけはない。そこで主人公と生活指導が酒を飲んでいる回想シーンが挿入される。浴衣を着た主人公が風鈴のぶら下がる生活指導の自宅と思しき場所で酒を飲んでいるシーンだ。回想シーンの描写がいちいち丁寧なのが感心するのだが、そういった回想シーンはところどころに入っており、そこで主人公の人間像を視聴者に見せている訳である。母親が説得するシーンでも「社宅で勉強部屋が狭くて苦しい思いさせてごめんね」「もっといいお弁当作ってやるね」と非常に生活臭溢れる説得をするのだが、そこで狭い部屋で縮こまって勉強する様子や、弁当を蓋で隠しながら食事をとる姿が描かれている。非常時でもそういう説得をしてしまう母親の姿におれなどは共感を覚えて目頭が熱くなってしまう。おれはこういうシーンに弱い。世界の中心で愛をナンたらなんて見ても泣くどころか「あーやだやだ」と思ってしまう嫌な人間であるが(「恋○(自主規制)」などはせせら笑ってしまった)、こういう非常時でも生活臭を溢れさせながら家族を思う姿に、一気に涙腺を刺激されてしまうのだ。まさかこんなシーンで客を泣かそうなどとは、作ってる人間はまったく意図していないだろうけど。
 事件が報道され、学校の周りを野次馬が囲むのだが、そこに出ている方々が面白い。実況しているテレビレポーターを演じていたのがアナウンサーの梶原しげるであった。声に聞き覚えはあるんだが、顔に見覚えが無かったので誰なんだろうと気になっていて、エンディングのキャストロールで「梶原茂」の名前を見つけて、ハタと膝を打った。引きで映っていたこともあり、若い頃は今と大分印象が違うなと思ったが、声は間違いなく梶原しげるのそれであった。『王立宇宙軍』で徳光和男の声を見つけたときのような感覚を覚えたものである。また、主人公を通報したジョギング男がやって来て“走れば命の泉わく”と浪越徳次郎のようなことが書いてあるタスキを掛けながら「勉強ばかりやってるからダメだ、僕みたいに走ればいい」などと素っ頓狂なことをぬかす。そこに「馬鹿かおめえ、勉強していい大学入んなきゃお先真っ暗なんだよ」とイチャモンをつけ、揉み合いになる日雇い労働者風のオッサンを演じていたのが泉谷しげるであった。そして事件現場に軍艦マーチを流しながら十六条旭日旗をたなびかせて街宣車がやってきて、それに乗っている右翼が唐突に日教組批判の演説を始めるのだった。この右翼が小林稔二ならまんま『狂い咲きサンダーロード』じゃねえか、などと思っていたら、この映画も石井聰亙作品だったと。知りませんでした、すみません。この右翼と泉谷しげるが、この後作られることになる『狂い咲きサンダーロード』につながっていくのかと思うと、胸が熱くなるな。
 あと一際存在感があったのが、最後に人質になる女生徒を演じる浅野温子である。まだ十代でふっくらしてたので最初に出てきたときはちょっとわからなかったのだが。浅野は人質に囚われたものの、どこか冷めている風であり、普段から授業中突然歌をくちづさむなどの、今で言うところ中二病っぽい不思議ちゃんな役なのだが、やたら目付きが色っぽく、おいおい20代30代のときより妖しいじゃないかと、ちょっとドキドキしてしまった。喫煙シーンもあるのだが、当時17歳の浅野が役柄とは言え堂々と煙草を吸っており、今だったらおせっかいなν速民が「未成年に実際に喫煙させるなんて犯罪だ」などとすげえ抗議するんだろうな~、などと思ったものである。当時はその辺がゆるかったのが映画制作の環境としてはよかったのであろう。あと、当時17歳の浅野が胸を露出させるシーンもあるのだが、現在だと児童ポルノ禁止法はクリアできてるのか?大丈夫なのか?と思ってしまうが、なんとも世知辛い世の中である。乳くらいどうでもいいじゃねえかと。尤もそのシーンはまったくエロくないシーンである。水分を補給して濡れたハンカチで胸元を拭いているシーン(これは脱衣していない)はエロかったが。そこで主人公が意識しつつも暴行などをしないところが、この映画のミソでもある。
 そう、ここで学校をパニックに陥れているのは、先述のように不良ではなく、普段はおとなしく、性を意識しても実行に移さないだけの理性があり(度胸がないともいえる)、この犯行も綿密な計画を立てたわけでも、以前からこうしてやろうと考えていたわけでもないというテロリスト願望がまったくない、全部が全部、行き当たりばったりで、事態は主人公が望まないのにエスカレートして、引っ込みがつかなくなっていくだけなのである。犯人である主人公がパニック状態であり、それに伴って学校内、つまり主人公の周りの状況もパニックを起こしてしまうと。またそれを助長しているのが、クールな捜査主任の現場指揮であるというおかしな構造。複数層のパニックが噛み合わさって1つの大きなカオスな状況を作り出しているのである。恐らく、石井はその1人の平凡で無力な未成年の精神的なパニックが行動のパニックを起こさせ、それによって周囲にパニックを呼ぶ状況を描きたかったのであって、受験戦争は単なるそれを表現する為の手段に過ぎず、当時の受験戦争を酷さを訴えたいわけでは必ずしもなかったのではないかと思う。勿論、まったくその気が無いというわけでもないだろうけど。そういう意味ではジョージ・ロメロ的な映画なのかもしれない。発砲でドアノブを破壊するシーンなどや、ロメロ映画のショッピングモールを学校に置き換えると何となくそれっぽい。
 初見だったし、観覧途中で税理士から電話が来て対応していて観られなかったシーンもあったので、本来はもっとよく観て調べてから書けばいいんだろうけど、この衝撃の消えないうちに覚書をしておこうと思った次第である。よって、不正確な描写も多いと思うが、まぁ、チラシの裏にツラツラと書いたようなものなので、気にしないことである。
チャンネルNECO「日活70'sシアター『高校大パニック』予告」

高校大パニック [DVD]高校大パニック [DVD]
(2002/02/22)
山本茂、浅野温子 他

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※CSのチャンネルNECOで今月(11年8月)何度か再放送されます。CS未加入の方はDVDも出ています。

 この映画は福岡が舞台であり、福岡空港に離発着の為低空を飛ぶ旅客機のシーンが何度か挿入されている。何か時代性を反映させたのか、何かのメタファーなのか、1回の視聴でわからなかったが、アレにはどういう意味があるのだろう?以後観る機会があったらその辺を注意してみたい。尚、時事ネタ的に言えば、福岡空港周辺一帯の土地はこないだナントカ担当大臣を辞めた方の一族の持ち物である。あの辺の地価とか福岡空港の借地代とかを調べると大変なことになるかも知れないので、やめておいたほうが宜しい。

狂い咲きサンダーロード [DVD]狂い咲きサンダーロード [DVD]
(2009/03/06)
山田辰夫、中島陽典 他

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(2010/11/01)
陣内孝則、大江慎也 他

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※石井映画といえばこの2本。日本のロック、そしてパンク文化を象徴した作品。日本のパンクがUKやUSのモノマネではなかった、独自のカルチャーだったということを“感じ取れる”快作。

幾原邦彦やらかしまくり

 20代の頃、凄まじいインパクトで以って俺のハートを鷲掴みにした作品に「少女革命ウテナ」というアニメがあった。当時リア充に片足突っ込みかけていたおれを、リア充の誘惑から救ってくれた作品である。最終回がクリスマスイヴの夕方に放送されたのだが、この最終回を意地でもリアルタイムで観たかったがために、イヴであぶれ者となっていた方からの全ての誘いをお断りしてしまったのである。これくらいの覚悟でなければ「リア充お断り」などと軽々しく口にしてはいけない。
 さて、あれからもう10数年経つが、久しぶりに幾原邦彦が監督として参加する「輪るピングドラム」が放送されることとなり、密かに楽しみにしていた。深夜に放送ということだったので、録画しておいて翌日観てみたのだが、これが面白い。幾原演出はまさに健在、尚且つ時代に合わせて確かに進化している。
 ウテナの劇中で使われる合唱曲を、かつて寺山修司が主宰した劇団「天井桟敷」の作曲家J.A.シーザーが担当していた。その曲調はBLACK SABBATHというか、人間椅子を連想させるようなリフに、混声合唱曲を乗せたような奇ッ怪極まるもので、おれの琴線に触れまくりであった(尤も、人間椅子の方が同郷の寺山修司、ひいてはシーザーの影響を受けているのだろうけど)。それ故に非常にアングラ演劇的演出が見受けられる作品であったが、寺山修司的というよりは、個人的には澁澤龍彦的な要素を感じられた。寺山演劇のような牧歌的なバックグラウンドよりも、より幻想的で洗練されている澁澤文学のような雰囲気を持っていたように思えたのである。合唱曲の歌詞も、展開は寺山っぽいけれども、単語のパーツは澁澤的なものを感じる。寺山と澁澤は交流があったかどうかはよくわからない。寺山のライバルであった唐十郎と澁澤の交流は有名ではあるが。シーザーも恐らく澁澤と交流はないものと思われる。
 余談ではあるがBURSTのJ.A.シーザーを特集した号は捨てずに取っておいてある。ちなみにその号の表紙は浴衣姿で縛られている森下くるみであった。
少女革命ウテナ「絶対運命黙示録」

※1クールごとにアレンジが変っていったが、最初のこのヴァージョンがハードロック色が濃くて宜しい。
少女革命ウテナ 絶対進化革命前夜少女革命ウテナ 絶対進化革命前夜
(1997/07/24)
TVサントラ、杉並児童合唱団 他

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少女革命ウテナ「スピラ・ミラビリス劇場」

※この曲の世界観は寺山よりも澁澤。澁澤の書斎をイメージさせるが、シーザーがそれを意識しているかどうかはわからない。
少女革命ウテナ コンプリートCD-BOX少女革命ウテナ コンプリートCD-BOX
(2008/08/27)
TVサントラ

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少女革命ウテナ「架空過去型《禁厭》まじない」

※この曲が一番寺山修司っぽい内容であると思う。
「少女革命ウテナ」~バーチャルスター発生学「少女革命ウテナ」~バーチャルスター発生学
(1997/11/06)
TVサントラ、ロイヤル・ナイツ 他

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 今回のピングドラムにはどういう音楽的な遊びがあるのか楽しみにしていたが、挿入歌がかなりやらかしてくれていた。最初はなんか普通のアニソンかなーと思っていたが、何となく聴き覚えがあるようなないような感じだった。曲の最後で「ロック!ロック!ロックオーバージャパーン」となってひっくり返った。なんと、ARBのカヴァーだったのである。エンディングで確認、まちがいなくARBのあの曲であった。幾原邦彦、さすがの選曲に脱帽。初回からとばしまくりである。
 輪るピングドラム 劇中「ROCK OVER JAPAN」
輪るピングドラム 1 [DVD]輪るピングドラム 1 [DVD]
(2011/09/28)
高倉冠葉(木村昴)、高倉晶馬(木村良平) 他

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輪るピングドラム 1 [Blu-ray]輪るピングドラム 1 [Blu-ray]
(2011/09/28)
高倉冠葉(木村昴)、高倉晶馬(木村良平) 他

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ARB「Rock Over Japan」


※スタジオ盤よりアップテンポだが、今回のカヴァーはこちらのヴァージョンの方に近い感じか。それにしても石橋凌が若いっつーか、細いっつーか、とにかくかっこいいですな。
A.R.B.THE BEST“Long,Long Way”(DVD付)A.R.B.THE BEST“Long,Long Way”(DVD付)
(2008/11/19)
A.R.B.

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祝・電人ザボーガー映画化!ピープロについて

 仕事も終わり、CSで「ミナミの帝王」でも観るかとテレビをつけると、既に終わってテレビショッピングが流されていた。そのままチャンネルを変えることなく遅い夕飯を貪っていると、テレビから突然「デンジンザボーガー!ゴウ!」と上ずった声が聴こえてきた。なんだなんだ、とテレビに目を向けると、板尾創路が昭和の特撮番組「電人ザボーガー」のバイクに乗っている姿が。何かのコントかと思ったが、どうやら映画の予告編らしい。今度はザボーガーが映画化されるのか・・・ちょっと複雑な気持ちになった。
「電人ザボーガー」特報


 特撮ファンの間ではともすれば隠れた名作のような扱いを受けているザボーガーではあるが、なんつーか、いろいろ突っ込みどころが多い。詳細はようつべに投稿されているザボーガーについて散々突っ込みを入れてある「スーパージョッキー」の映像を見てくれればよろしい。リアルタイムで俺もこれを観ていた。勿論ザボーガーではなく、スーパージョッキーの方である。この司会のお姉ちゃんが現在大臣になっているというのだから、そら何が起きてもおかしくないわ、と思ってしまう。それにしても、ちょっと前に「ガガ様のジャケットがバイクメ~ンみたいだ」と書いたが、電人ザボーガーにも見えると改めて思った。
bornthiswayalbum.jpg zaboger.jpg

 スーパージョッキーで散々突っ込まれていたザボーガーであるが、だいたい、この作品を作っていたピープロことピー・プロダクション自体が突っ込みどころが多く、その独創的な感性でウルトラマンの円谷、ゴジラの東宝、戦隊モノ・仮面ライダーの東映の三強の一角に潜り込んだパンク魂溢れる映像プロダクションなのである。最初こそ潤沢な資金を得られたこともあって、手塚治虫原作の「マグマ大使」を実写化、正統派特撮番組の名作を作りあげたが、その後に「怪獣王子」の大失敗と、労働争議による社内の混乱を経た後にラインナップされる作品は、スーパージョッキーでの映像を見ればわかるとおり、低予算であるが故の工夫がそこいらじゅうに凝らされているDIY精神に溢れるハードコアな特撮作品に仕上がっている。

 ピープロの代表者である「うしおそうじ」(故人)であるが、この人の都市伝説といえば自社作品のビデオ販売に関するネタである。ピープロ作品は最近でこそDVDソフトが容易に手に入るようになったが、以前はVHSなどの商品が一般店舗に出回っておらず、ピープロに直接行って売ってもらうしかなかった。そのシステムはというと、ピープロに行くと、1人のオジサンが対応してくれるのだが、これが実はうしお氏本人だったりするのである。うしお氏に「風雲ライオン丸のビデオを売って欲しい」旨を伝えると、「それでは今準備するから、2時間後にまたここに来てください」と言われる。そしてピープロを出て2時間ほっつき歩いて、ピープロに戻ると1本のVHSテープを手渡される。勿論作品のパッケージなどなく、市販のVHSテープの箱に入っていて、うしお氏本人の手書きと思われるラベルがテープの背に貼ってあるのだ。そう、注文を受けてから120分テープにダビングしていたのである。今で言うところのビデオ・オン・デマンド方式を先取りしていたのだ。・・・以上のエピソードは現在ダイエット評論家になったオタク漫談師のO氏がまだ丸々と肥えていた頃に話していたことで、話が当時のO氏の体型の如く過剰に膨らんでいるのだが(実際は通販向けにビデオソフトを作っていた。そのために経営していたビデオショップの店番をうしお氏がしていたのは事実らしい)、それが真実であると思わせるような雰囲気をピープロは持っていたのである。

 さて、ザボーガー劇場版である。近年、昭和の漫画アニメ特撮作品を実写映画でリメイクすることが多いが、だいたい、タイトルを英字表記に直した作品はダメである。「SPACE BATTLESHIP YAMATO」だの「CASSHERN」だの、旧作品のタイトルをいちいち英字表記にしてるというセンスの時点で、もうだめだ、と白状しているようなものである。「RED SHADOW~赤影」なんてのは、「同じ意味じゃねえか!どっちかにしろよ、ばか」と思わず罵りたくなってしまいそうな衝動に襲われる。こんなことやって許されるのは「WHY~何故に~」と歌う矢沢のエーちゃんだけ。漫画や特撮ではないが、黒沢明の「羅生門」のリメイクの「TAJOMARU」なんかもうね・・・こういう事を日本ではポップカルチャーの先端にいる人みたいなのがやってるというだけで情けないのである。「日本語より英語の方が若い人にアピールできるよね」と目論む田舎のオッサンが自分の店に名前をつけるときの感覚と何らかわらんではないかと。いや、「DEATH NOTE」みたいに外国語やそれ相当のタイトルを英字表記するのは全然構わないんだが、「古いものを新しく作り変えたんで、新しさを強調するために英字表記に変えましょう」っていう感覚自体がアホっぽい。「宇宙戦艦ヤマト」をそのまま英訳して「SPACE BATTLESHIP YAMATO」にするって、アホ丸出しもいいところである。「いや、これは今後の海外への展開を見越してやったことでね・・・」と言われるかもしれないが、全米のビデオチャートで1位を獲得した「GHOST IN THE SHELL~攻殻機動隊」に関しては、アメリカのファンが一番ガッカリした点が、「マトリックス」でも大々的にパクられたあのかっこいいオープニングなんだが、そこで表示されるタイトルが漢字表記じゃなかったこと、だったのである。ということは、海外で勝負するには日本語表記の方が強いのである。そういえば、かのダメダメリメイク作品の金字塔「DEVILMAN」も御多聞に漏れず英字表記であった。尚、比較的まともな実写リメイクであった「ヤッターマン」はカタカナ表記である。ザボーガーは特報を見る限りでは日本語表記だし、公式サイトは英文表示なものの、「電人」を「ELECTRIC MAN」とか直訳していないので多分大丈夫だろう。勿論、英字表記じゃないからいい出来とは限らない。「忍者ハットリくん」という例もある。油断はできない。
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」OP


 ザボーガーの劇場版は秋に公開ということなので、内容については触れようがない。そうすると、ピープロのほかの作品に触れるしかあるまい。ピープロといえば、おれが個人的に真っ先に思い浮かぶのが「鉄人タイガーセブン」である。ネームヴァリューでは「怪傑ライオン丸」の方が上だが、鉄人タイガーセブンは、変身ヒーローモノのタブーに果敢に挑戦した作品として、特撮史上に残る名作となった。もともとやたらにリアルで生臭い演出で子ども心をキャッチすることに失敗し、1年間の放送予定が半年で打ち切られることになった作品であったが、それで開き直ってしまったのかどうかはわからないが、変身シーンに於いて、変身行動中に誤って子どもを轢いてしまうシーンがあるのだ。変身シーンは絶対不可侵領域であるという変身ヒーローモノの禁を破る作品がなかったわけではないが、ここまでショッキングなものはこの作品しかないであろう。
鉄人タイガーセブン-変身行動中に子どもを轢いてしまうシーン


 ピープロ最大のヒット作が「スペクトルマン」である。最初は「宇宙猿人ゴリ」というタイトルであった。敵方の宇宙人の名前が番組名だったのである。非常に大胆な試みであったが、放映期間中に「宇宙猿人ゴリvsスペクトルマン」に変更され、最終的にはシンプルに「スペクトルマン」となった。ゴリは科学者で非常に知的な宇宙人で、それがお供につれている如何にも肉体労働をさせられていそうな宇宙人の名前は「ラー」。「ゴリ」と「ラー」。敵方の名前を番組名にするチャレンジ精神とは相反するような安直なネーミングである。ゴリは宇宙を放浪した末に地球を発見し、地球を自分が支配するに相応しい美しい星だと喜ぶ一方、自分がする予定の地球が公害によって汚されていることに怒り、公害で汚された環境から怪獣を作り出して地球人を痛い目に遭わせてやろうということになった訳である。ゴリの個人的な野望は悪玉のそれではあるが、自分の一方的な都合とはいえ、視聴者に公害問題はここまで恐ろしいものだと警告する立場でもあるという、何とも凝りに凝った設定であるために敵方である「宇宙猿人ゴリ」が番組タイトルとなったのであろう。主人公の所属している組織も「公害Gメン」という公害問題に取り組む国家機関であり、公害を憎む心はゴリと似ているが、手段や目的に於いて決定的な差があるという、子ども番組ながら複雑な構造になっているハードSF的な番組であったのだった。
「宇宙猿人ゴリ」-ゴリの地球征服の理由&エンディングテーマ

※脱獄して勝手に逃げたのに「惑星Eから追放された~」という歌詞なのは個人的に昔から納得いっていない

 しかし、公害問題を突っつくと、工業製品などを作っているスポンサーの覚えが悪くなり、結局公害Gメンがいつの間にか怪獣Gメンとなり、番組名も「宇宙猿人ゴリvsスペクトルマン」という怪獣とヒーローの対決色を打ち出したものとなった。しかし、教育問題を取り入れるなど社会風刺の作風は捨てきらず、低予算ながらもこのようなハードSF的作風に当時の子供達は熱狂し、遂には裏番組の「巨人の星」を視聴率で逆転し、同時間帯の視聴率トップになるまでになったのだった白痴の青年が外科手術によって頭脳明晰となり、それと引き換えに凶暴化し怪獣となる「天才怪獣ノーマン」のエピソードなどは、SFの名著「アルジャーノンに花束を」をモチーフとしていることがわかることからも、SFファンから高い評価をされている。ただ、白痴の青年に向かってやたら「ばか」という言葉を浴びせる演出から、現在地上波での再放送は難しい。(CSでは放送された)

 このスペクトルマンを愛してやまないミュージシャンが、かのグラインドコアの始祖NAPALM DEATHの初期に在籍し、最近解散を発表したドゥームメタルの大御所CATHEDRALのヴォーカリスト、リー・ドリアンである。90年代、CATHEDRALで来日した時に、宇宙猿人ゴリのフィギュアを探し回ったが見つけられずに失意のまま帰国している。ポリティカルでヴェジタリアンの彼はゴリの公害を憎む心にシンパシーを抱き、「ゴリは最高にクールだ」とインタビューで答えていた彼が少年時代に日本の特撮に興味を持ったことで、日本のアンダーグラウンドカルチャーを研究し、そこでG.I.S.MやSxOxBを発見して、そのヴォーカルスタイルやノイズを取り入れることでグラインドコア/デスメタルのスタイルの基礎が完成されたことを考えると、スペクトルマンがなければ、現在のエクストリームミュージックの姿が変っていたのかもしれないのである。・・・こじつけすぎだな、どう考えても。でもまぁ、可能性は0ではないということで。
Napalm Death 「From Enslavement To Obliteration」BBC放送映像

※有名なのはこっちなんだろうけど・・・

CATHEDRAL「Ebony Tears」PV

※激速のNAPALM DEATHとは真逆の激遅っぷり

 電人ザボーガー劇場版は主要キャストは公表されているが、スタッフに関しては井口昇が監督であることぐらいしかわからない。音楽の担当が誰だかが気になるのだが、ぜひともここは「新世紀エヴァンゲリオン」などを手がけた鷺巣詩郎氏であって欲しいと思う。エヴァという作品は好きだけど、エヴァの音楽には特に思いいれはない。しかしなぜ鷺巣氏であって欲しいかというと、うしおそうじの本名は鷺巣富雄。そう、鷺巣詩郎はうしおそうじの実子なのである。父親が残したザボーガーを新しいものとして再生するのに、是非息子の彼が関わって欲しいというだけの理由である。もっとも、ここまで散々書いておいてなんだが、別に観に行く気はそれほどあるわけではなかったり・・・・・・・・・

THE END OF EVANGELION 第弐25話「air」エンディング

※エヴァの歌モノではこの曲「Thanatos」一択。劇伴では9話のユニゾンのときのピアノ曲か。

長生きレミー

 3月11日のお昼頃、Amazonから荷物が届いた。MOTORHEADの中心人物(というかMOTORHEADそのもの)レミー・キルミスターのドキュメンタリー映画「極悪レミー」のDVDである。予約していたにも拘らず発売日より2日ほど遅れての到着だったが、まぁよい、仕事が上がったらゆっくり見よう、と思ってたら、例の大地震で停電しやがったのである。
 俺の住んでる町も沿岸部はひどいことになり、死人も出てしまった。消防団に入っているので、瓦礫の撤去作業や防犯の為の巡回、物資の配給などをやって過ごしてきたが、5日間の停電の後、電気の復旧でまっさきにやったことは「極悪レミー」の鑑賞である。震度6強の地震で俺の部屋中は本とCDがぶちまけられてて、さながら瓦礫の山のようになっていたが、結構震度の高い余震も続いていることだし、また落ちてきても面白くないので、余震が収まるまでは放っておくことにした。瓦礫の中でこの映画を観るのは非常に趣があってよかった。レミーがTVゲームに興じている部屋がまさにこんな感じだったからだ。
 仕事の性質上、原発がどうにかならんことにはどうにもならんので、今やっている仕事が片付いたらしばらく休業。再開まで日雇いのバイトでもやるしかないが、レミーもこの映画で「酒や薬をやりまくってますが、長生きの秘訣は?」という問いに対し「死なないことだ」と言ってることだし、まぁ、死なない程度に気をつけて生きてゆくことにする。
 
 LEMMY THE MOVIE trailer

日本版の予告はメタル成分が足りないので、アメリカ版の予告を。
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でー

Author:でー
メタルとか他いろいろなことを
法螺や誇張を交えてつらつらと

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